例大祭(孫見祭)
当神社の御祭神である木花開耶姫(このはなさくやひめのみこと)が、河口湖畔・産屋ヶ崎神社に祀られている息子神・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと/俗称・山彦)と、その妻神である豊玉姫(俗称・乙姫)の出産のお祝いに駆けつけるという、ドラマ仕立てになっているお祭りです。別に「孫見祭」とも呼び伝えられ、御神輿(おみこし)の御神幸に先立って、国の重要無形民俗文化財に指定されている「稚児の舞」全五番のうち、「御幣(ごへい)の舞」「扇の舞」「剣の舞」が奉納されます。御神輿には、御神霊(みたま)とともに、お産の用具や産衣(うぶぎ)が納められているとされ、氏子一同が、恭しくも賑やかに付き従います。そのときの御子が鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)すなわち神武天皇の父神となるわけです。